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to the unknown ground

ゆっくり、あるきはじめよう。 はじめのいーっぽ!!

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Category: 海外登山

Mt.Chimborazo summit

2014.5.11-14

Day1.Riobamba→Casacondor(3800m)→PiedraNegra(4200m)
Day2.casacondor→Carell小屋(4800m)
day3.casacondor→whymper小屋(5000m)
day4.公園入口(4300m)→Carell小屋→chimborazo→Riobamba


一人登山修行幕開け

エクアドルには有名な山が2つある
一つはエクアドル富士と呼ばれる世界一の活火山、コトパクシ
そしてエクアドル最高峰のチンボラソ

どちらに登るか物凄く迷った
コトパクシは標高が5897m
対し、チンボラソは6310mだ

私は順応なし短期決戦6000m峰に過去2度敗退している
インドラダックのストックカンリ、6153m
ボリビアのイリマニ、6439m
共通するのは、十分な順応日を設けないままで、夜間一気に標高を上げて登頂するスタイル
これは完全に超高山病体質の私にとってはかなり不利なもの
アコンに登れたのは十分過ぎるほど慎重に順応を行った事が大きい

3度目の挑戦
どうしてもこの短期決戦6000m峰を一度制覇したい
自分の体質がどこまで通用するのか、やっぱり試したくて
私は迷った挙句、チンボラソに挑戦する事に決めた

①


起点は首都キトより南に下った、リオバンバから
有名なチンボラソがあるんだから登山会社も沢山あるでしょうーと期待したら
見つかったのは、なんと一件だけだった・・・
麓でこんなに情報がないのも初めてでかなり不安になる

でも、ここのオーナーはかなり丁寧に説明をしてくれて
ルートや順応に安心する事が出来た

②

さて、このチンボラソ
通常の行程は1泊2日
素晴らしいのは車で4800mまで上がって、そこから一気に6300mまで一晩かけて登るという事
出た!!!!!この強行軍。
全く持って高所登山としてあり得ないスタイル

調べてみると、
旅中バックパッカーの登山者はほぼ敗退してる(ワイナポトシは登れたとしてもね)
日本から遠征で来るちゃんと山をやってる登山者は
コトパクシはもちろんの事周辺でかなり慎重に順応をしてからアタックしてる
それですら、登頂率は五分五分

難易度はコトパクシとチンボラソに大差ないものの、標高が400m高い分だけ
一般的にチンボラソの方が難しいとされる

短期決戦高峰のカギは高所順応
コトパクシに事前に登れればいい、だけど時間とお金は限られている
オーナーと相談した結果、こんな風に登る事に決めた

チンボラソ全体図

カサコンドルを起点に、近くのピエドラネグラまで順応
2日目、3日目はカレル小屋、上部まで順応を行う
ここまでは単独で行い、3日目の夜にガイドと合流しアタックをかけるという4日の行程

厄介な事は、上部の小屋2つが最近閉鎖されたという、、
なので宿泊地は公園の外のカサコンドルの村まで下がらなければいけない
そして車道のあるカレル小屋まで車で行き、一気に登るのだ
宿泊地が3800mからの6000m峰なんて、全く成功の兆しが見えない話だけれど
小屋が閉鎖された今はどーにもしょうがない

それでもなんでも、通常の行程よりは大分時間をかけて
更に順応を一人で行うって所もワクワクして
いよいよ始まるチンボラソ登山!

③
一人のお買い物も結構楽しくて、ついお菓子を買いすぎる
今回は小屋にキッチンまでついてると言う事で楽!


初日、リオバンバからグアランダ行のバスを途中下車し、カサコンドルへ

降りてみるとなーんもない、幹線沿いに、幾つかの家々がぽつんとした所
④
唯一の宿泊施設、カサコンドルはキッチンもあるしお湯シャワーもある綺麗で立派な宿
だけど、、、誰もいない
だだっ広く感じるカサコンドルに一人ぽっちはかなり寂しい、、、

気を取り直して、荷物を置き早速順応ポイントまで向かう
⑤
かわいーワンコが先導してくれる

しかし、、道を歩き始めても、、誰もいない

寂しいあまりのセルフタイマー
⑥

カサコンドルより後方に、ピエドラネグラ(黒い岩)のある丘を目指す
道はよく分からないままに、農家の間をすり抜ける

だけど、岩がある方向は、鉄条網の張られてる放牧地
え????こっち??
って言いながら何度も鉄条網をくぐりぬける

くぐった先には・・・・
⑦
リャマーーーーーーーーーーーーー!!(大量)

いきなり来た侵入者にリャマも固まっちゃって、びっくりキョトン
⑧

ハイどーもー、お邪魔しますよーーと言いながら
洋服にガシガシ鉄条網を刺しながら越えていく
果たして道は合ってるんだろうか
歩き始めて2時間、リャマ以外の人間には誰も会わない

迷いながらも何とかピエドラネグラに到着
ここは何もない所だ
⑨

4200mに息を切らせながら、前を見てたら
今度はコンドル?鷹?が現れた
⑩
すごいなぁ、ここはアンデスなのだ

帰り道、再びキョトンのリャマ達
⑪

丘の上から見えた別の道を通って帰るものの
また現れる鉄条網、、そして進入禁止の牧場小屋
でもここを通るしかないみたい、、
結局良く分からず、人にも会わず仕舞いの初日順応だった


誰もいないカサコンドル
あまりにもだだっ広いダイニングは寂しくて
音楽をガンガンにかけてベッドの上で食事をとる
⑫
寂しいなぁ、こんなんだったら一人テントの方がマシだな


翌日、いよいよチンボラソ国立公園のゲートへ向かう
が、、、しかし
天候はこんなん
⑬
真っ白!!

ようこそチンボラソ!
38


そうなのだ、時期は今、雨季の名残でかなり安定しない
ここにもまたダメ要素が追加される・・・

ゲートからカレル小屋に向かう車道、自転車で走る人がいた
⑭
真っ白!!!!!!涙

車道を歩いて歩いて2時間
カレル小屋4800mに到着
小屋は閉鎖されてるものの、茶屋は開いていた
⑮

更に先に進んで順応しようとしたものの、
ガスは更に濃くなり、おまけに雨まで降ってきた
目の前にあるはずのチンボラソは全く見えない
残念ながら、そうそうに来た道を引き返す

と、、、今度現れたのは

⑯

⑰
ビクーーーニャ!!!しかもいっぱい♪♪
チンボラソ公園の中には沢山のビクーニャがいるみたい
かわいい


下りながら、考えた
せっかく順応してるのに、宿泊地はカサコンドルの3800m地点
これはもうちょっと何とかしたいもの、、、、

公園ゲートは4300m
事務所はかなり立派で、覗いてみたところ、ベッドがある事は確認済。
むむ、、これは、、公園事務所で寝かせてもらおう!!!
入り口で、事務員に恐る恐る聞いてみる

「順応の為にどうしても標高が高い所で寝たいんです!!!」
・・・と、最初はダメだよーって言ってた事務員さんは
なんと承諾して下さいました!

やったー!
言ってみれば何とかなるもんだね!!

慌ててカサコンドルへ荷物をとりに戻る私
この間は車で10分の距離なのだけれど
バスなんてほとんど通らないもんで、この日は通算3回のヒッチハイク
⑱
久々の大型トラックヒッチ!
みんな良い人~~^^


と言う訳で、公園事務所に寝かせてもらう事になったのですが
なんと!!!!
中は立派な宿泊施設になってる!!温水シャワー付、キッチン有
立派な部屋がいくつも!
⑲
なんでココを一般公開しないんだろうなー
おかげでみんな苦労するのに、、

しかも驚いた事に、、タダだった!!!!!!!!
ありがたやーーーーーと拝みながら寝かせてもらう
(ちなみにカサコンドルは12$)

しかし、唯一の欠点は、毛布がないのであった・・・
4つのベッドのシーツを剥がし、着る者を全部着て
体を小さく丸めて就寝、寒かった。。


順応3日目
朝起きて外を見るとびっくりした

見えたのは、目の前にチンボラソ全景
⑳
えぇぇーーーーーーー!!丸見え!!!!

前日まで本当に10m先も何も見えないくらい真っ白だったのに
実はこんなにすぐ近くにチンボラソは居たのだ

嬉しくって、足早にこの日も車道をいそいそ上がる
いい天気!
21

22
なんだか富士山みたい

いやぁー気持ちいい!
23

まだまだ雪がたんまり残ってるチンボラソ
数日前アタックした話だと腰まであったそうな

カレル小屋まで、車道はこんなとこまである
24


ここまで車で来て、チンボラソを拝む観光客も沢山いる
28
こんなに手軽にこんな高峰を間近に見れる山もないだろう

小屋で一休憩して、
軽装で行けるところまで上がってみる
25

26

この日の好天のお陰でルートを目視して把握する事が出来た
と、同時に初めて見るチンボラソの全景はやっぱりバカでかいものだったのだ


ルートはこうだ
27
ウィンパー小屋から、トラバースしていき
第一難関はカスティーリョまでの急登
コルに出た後はひたすら長い西稜を延々と上がる
ちなみにこの写真ではてっぺんは見えておらず、この奥に西峰、更に奥に主峰ウィンパー峰がある
雪山は見えても見えても、その奥が長いのだ

目の前にチンボラソがお出ましした事で
連日雨に濡れ、ガスの中をしょんぼり歩いてた私も俄然やる気が出た
はやる気持ちを抑えて、3日目は午後には公園入口へと戻る

チンボラソの平均タイムは、登りで8時間
日本人なら軽く10時間以上かかる、もちろんこの後に下りだ
1500mの標高差を一気に上がるというのはこういう事だ
アタックだけならアコンカグアよりずっと長く、高度差もキツイ

やっかいなのは、日が昇ると斜面が前面で雪解けが始まる為
登頂のリミットは朝8時まで、という事
遅い私の出発予定は21時半
完全なる夜間登山、しかもタイムリミットがある
なんともやっかいな話だ


3日目午後、仮眠を取ろうにも緊張と興奮で全く体を休められなかった
おまけにキッチンのガスはつかず、パンだけをかじってしのぐ
結局ほとんど寝れないまま身支度を始めた

夜、ガイドがピックアップに来る
宿泊地をカサコンドルから公園事務所に変えたのを
結局は電話が繋がらないままに、カサコンドルの扉に張り紙だけして出てきてしまった

約束の時間は20時
うまく落ち合えるか心配で心配で、事務所の入口でひたすら待つ
けれど、待てど待てど来ず、結局来たのは21時半を過ぎてた
待ち合わせ場所を変えたからという事ではなく、単に時間を間違えたそうな
とにかく、少しでも早く出発したい私はもう気が気じゃなかった

ガイドが持ってきてくれた夜食を食べ、準備をし
予定より1時間半遅れて23時、カレル小屋を出発する
29

外は無風で快晴、おまけに満月の月明かりではっきりと山が見える
気温もマイナスにはならずに温かく、天候は最高に良い


ウィンパー小屋までの道のりはほとんど雪もなく、傾斜もゆるやかだ
まずここで焦ってはいけないと、ゆっくり慎重に歩きはじめる
ウィンパーまで1時間、順調に進む

傾斜が始まるカスティーリョ直下からアイゼンを履く
30
手袋なしでも装着出来るほどだ

ここから始まる
一気に傾斜がキツくなり、一気に私はダメージを受ける
2時間、ゆっくりゆっくり上がって、コルに出る
いきなり稜線沿いに出た後は、後は目の前にひたすら続く雪面があるだけ

稜線に出てからは、風が出てくる
なんだかんだ言っても、寒い

カスティーリョまでの最初の急登がかなり堪えた
ポイントはここまでをいかに順調に安定して来るかなのに
ここまでで、一気に高度障害が出てきてしまった

目の前に見える稜線は長く
一歩ずつ一歩ずつ上がるのみ

だけど私はコルに出た時にはすっかり呼吸もままならず
それまではピッケルに体をもたれて休んでいたのが
ラッセル跡につっぷして、雪にしがみついたまま死んだように止まっていた
斜度は上がり、深くピッケルを刺さないと
あっという間に斜面を滑り落ちそうになった

数歩進んでは止まり続ける私に、ガイドは到底間に合わないって言う
時間的に既に無理と言われても、主峰まで行けずともなんとか西峰までは行きたかった

結局私は、歩き初めて6時間、5900mを過ぎた地点でダウンした
目の前に見えるてっぺんはもうすぐそこだったけれど、西峰はそこから更に奥に上がった所でまだまだ見えなかった

タイムリミットの8時まで、登れるところまで登りたかったけれど
朝日が出る前のリタイアとなってしまった


下り始めて1時間後
ようやく朝日が出始めた

31

なんだろう、もちろん悔しいんだけど
なんか気持ちが凄くスッキリしてた
32

33


自分の限界点がちゃんと分かった
その事がものすごく納得出来たから

6000m峰に登るなら、ちゃんと日数と段階を経た順応を踏む事
少なくとも5000m台でのキャンプは必要だし
順応が出来た上でもアタック時には1000mの標高差が限界
いくら6リットルの水を飲んで、短期で順応しようとしても
私の体はそれが限界点なのだ

根性で登りきるとかそういう問題じゃなくて
登山は目に見えて理論づいてる
6000mは一歩間違えればすぐに逝ってしまうような世界だからこそ
自分の状態と限界を理解する事は何よ大切なことだと思う

自分に必要な事が、ちゃんと分かった
これが一番の収穫


登頂が出来なくても
この6000mの世界の雲と空を見る
それだけでこの登山は十二分に楽しめた

34

一人でこうしてもがいて苦労した経験は
いつか必ず一番の糧になると思う

35


とは言っても、やっぱり悔しいものは悔しいし
6000m峰はまたいつか挑戦したい

ただ、自分の身にあった順応と登り方が出来るように
もう無茶な登山はさすがに挑戦しないね
必要な事をちゃんと揃えて
まだまだ足りない部分もいっぱいだ
10時間アンザイレンで斜面歩行しても、何のそのって位体力も必要だ

ちくしょう(笑)


日本では経験出来ない事に感謝をしながら
まだまだ修行は続く
36


帰り道、カサコンドルを車道で通ってたら
すっきり晴れ渡った空にどどーんとチンボラソが見えた
エクアドル最高峰の迫力、凄い!!!!!

37


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Comments

• おいしい北海道
ねぎ塩スープおいしそうだねー。2,3日したらエクアドルに向かうのでカレル小屋まで行ってみます。
• Re: さとしんぐ
これが超うまいのよ、秘蔵日本っこ
今はどこかなー?北部かなー?いやはや、本当一緒にうどんできて楽しかった!
また上大岡でもよろしくね♪先生♪ありがとー!


>
ねぎ塩スープおいしそうだねー。2,3日したらエクアドルに向かうのでカレル小屋まで行ってみます。

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