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to the unknown ground

ゆっくり、あるきはじめよう。 はじめのいーっぽ!!

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Category: 海外登山

Mt.Ilimani summit

2014.3.25-28

Day1.LaPaz(3650m)→Pinaya(4000m)→BC(4300m)
Day2.BC→Nido de condres(HC:5430m)
Day3.HC(5430m)→Ilimani→BC
Day4.BC→LaPaz


ボリビアは山岳国だ
①
ボリビアアンデスと呼ばれる巨大な山脈
アンデスは数千キロにも渡って、南米大陸を貫いてる

街の標高が既に4000m近い為、容易に高所登山が出来ると言う事で
メイン通りには沢山の登山会社が観光客を呼び寄せている

チャカルタヤ
ワイナポトシ
サハマ
イリマニ
コンドリリ
イリャンプー・・・

6000m超の山々への登山期間は3日~5日
ガイドに装備も全て込みで値段も1万~4万程で臨める

ここでもう一発高所登山を経験したかった私
どの山にするか悩んだ
一番有名なのはワイナポトシ、どの旅行会社からもガンガン毎日出発している
一番簡単に6000m峰に登れるという事で大人気の山だ
だけれど、もうちょっと手ごたえのある山にしたかった

どうしようかなーと思った所で定めた目標は
②
イリマニ山、6439m

サハマに続くボリビア2位の高峰のイリマニは
ラパスからも見える、ラパスの街を象徴する山
南米大陸で一番美しい連峰とも言われてる

ちなみに今は曇ってて何も見えませんが、乾季のラパスから見えるコレ!(ネットから拝借)
③
うぉぉぉおおお!!


こんなにそそられる山もない、なんてカッコいいんだ
ワイナポトシが年間2000人の登山客に対し、イリマニは200人
そして今は雨季のローシーズン
天候安定せず難易度は上がりそうだけれど、挑戦してみます

数ある旅行会社の中で「イリマニ」と言うと
今の時期はやってない、とか
簡単に行けるわよ、とか
危ないから止めといた方がいい、とか 対応が様々すぎる

そして料金も、装備品もクォリティもバラバラ
そんな適当さ満載なのがボリビアの特徴なのだ

その中で唯一信頼出来そうなボスの所に決めた
やっぱり最後は安心感と信頼の人柄なんだよね



出発初日

ラパスからチャーターTAXIで麓のピナヤ村へ向かう
④
厚~~い雲に覆われてる、、
山間の小さな村をいくつも通り抜けながら走る事3時間

ピナヤ村に到着
村に住むガイドさんと合流
⑤
ロカリオ、53歳
ハニカミ笑顔がとーーーっても優しそう!

早速連れてきてくれたロバに荷物を預け、ピナヤの村を奥へと進む
晴れてれば超至近距離でイリマニが見えるそうだけれど、もちろん真っ白見えません


村を通り抜けるから
ブタさんとすれ違ったり
⑥

農作業中を横切らせてもらったり
⑦


思ったよりも緑が多いボリビアの山岳地帯
どことなくアジアみたいなネパールみたいな感じがして、ここが南米だと言う事を忘れる


歩き始めて2時間弱
「BCに着いたよ!」と言われてみると

なんと、、、、

ロカリオの家の庭だった!!!!!!

えぇーーーーー!!
ピナヤ村の最奥にあるここは
ロカリオのリャマや羊を囲ってる放牧小屋(本宅は村中心部へ)

まさかのBCが100匹近い羊に囲まれる場所にあるとは。


そして到着と同時に晴れ間が出て、小屋に後ろには綺麗にイリマニが姿を現してくれた
初対面、イリマニ
⑧

パキスタンのコルピークを思い出させるここ
のんびりした放牧風景に癒される

到着して、すぐに近くの丘に順応がてらお散歩しに行ってみた
放牧中のリャマが沢山
人生で一番リャマに近づいてる
⑨

⑩
のどかな時間


なんて良い景色なんだろう!
これからあそこを目指します
⑪
(イリマニ峰は私の頭上)


小屋に戻る頃にはあっという間にガスに巻かれて山は何も見えなくなった
雲の流れが本当に速くて天候がコロコロ変わる

⑬

簡素な小屋の中はもちろん電気もなく、小さなガス台が一つ
ロカリオのベッドはリャマの毛を敷き詰めている
⑭

⑮

ラパスから持ってきた食材で、ロカリオと一緒にご飯を作る
ガソリンランプの明かりで、ほっと一息の村の生活

食事の後、ロカリオが小屋の裏においでと言った
ボリビアでは山は聖なる母の大地として偉大な存在であり
登山をする際は「パチャママ」と言うお供え物を捧げる儀式をするそうだ

コカの葉や木の実等が入ったお供え物
⑯

ロカリオは火を灯す時に現地語のアイマラ語で何かを唱えていた
ネパールのプジャみたいな儀式
山で暮らす人にとって、山は何より神聖なもの
⑰

私達もそこに足を踏み入れさせてもらう事に、
そして登山の安全を祈って、火を見ながら静かに祈った



登山2日目、本格的に歩き始める

朝真っ白なガスの中、突然現れた私達に驚く沢山の羊
⑱
羊達はとっても臆病者

ハイキャンプに上がるのには、ロバではなくポーターが荷物を運んでくれる
背負ってくれるポーターは、いつもは羊飼いをしてるロカリオの息子だ

でもロバが運んだ荷物を人が1人で背負うのだ
それにガイドの装備や炊事道具もある

こんなに持てないよ!って言いながら
パンパンに重たい麻袋を布でキュっと巻いて背負う息子


朝から天気は悪く、視界はゼロ
おまけに歩き始めてすぐに雨が降り始めた
⑲
足元はぐちょぐちょの牧草地帯
ぬかるみに足を取られて、何度も泥の中にすっ転ぶ

⑳
目の前に見えるはずのイリマニに向かって
何度も山側に巻いて巻いて
麓に取り付くまで3時間程かかった

ここからが大変
取り付きから足場はガレガレのガレ場
21

一気に標高が上がってもの凄い斜度になる
雪が付いて、雨で濡れてる岩場は滑ってかなり危ない
22

岩稜帯が続いて、馬の背みたいに切れ落ちた細い岩場
高度感が半端ない
海外でここまでの岩場に来たのは初めて
海外で中々こういう山には出会えない、イリマニはこんなポイントがあって凄く面白い
ただ、濡れた岩場に、ガスで白い中冷や冷やだった

23
かずにとっても高度感のある岩場は初めてで、日本でやる前に海外で経験するなんて凄い事だけど
雲の上にびびりながら、両手両足で登り、良い経験になったと思う

24


この岩場をじわりじわりと5時間も登って
へとへとになってニドデコンドドレスと呼ばれるハイキャンプに到着した
5000mを超える標高での岩登りは神経も余計に使うし、とにかくしんどかった


標高5550m、ハイキャンプは雲の上!
25

26

イリマニのすぐ隣、ピコセントラル峰をバックに
27
この山は常に大きな雪崩が頻発して、谷間に向かって大きな氷河を形成している
イリマニの緩やかな形と違って、とてもテクニカルな山だそうな


一日ずっと雨が降り続いたけど、着いてみればの晴れ間
別世界のように綺麗
28


この日の歩行時間は8時間
予定の6時間より大幅にオーバーして、夕食を摂ったらもう20時近かった


クタクタになって倒れこむも、アタックは深夜2時スタートの予定だ
今までの安定しない天候に不安を感じる
HCまでの岩場でこれだけ大変だったから、
目が覚めて真っ白だったら無理せず下山しようと話して就寝



興奮で中々寝れないままに12時半起床
隣テントのロカリオを起こして、熱いお茶を飲む

外を覗くとわずかに星が見えて、ぼちぼちのコンディションだった
準備を始めるロカリオは、大丈夫大丈夫!と言う

アイゼンを履いて、ハーネスにザイルを結んでもらって支度をする
風は無く、思ったより全然寒くはない
29


この時まではそこまで高山病の症状は無かった
就寝時もさほど苦しくはなかったし、頭痛もなかった

3人でアンザイレンをし、ゆっくりと歩き始める
ロカリオはペースを凄く考えてくれて、絶対に無理には引っ張らない
ありがたい

テントを出発して、暗闇の中同じような細い岩場を越える
そしてすぐに急な斜面にとりかかる

もの凄い斜面
全く足が進まないまま、徐々に休憩の回数が増えていく


あっという間に高度障害が出てきた
頭が痛く、気持ち悪い
これはいつもの事、ゆっくりゆっくり進む

前日大きな斜面に見えたイリマニへの道は
実際は小さな丘陵をいくつも越えるもの
その斜度は想像以上にキツイ

旅行会社で聞いた所によると、なんと最大70度の斜度だそう

途中大きく裂けたクレバスを迂回する


延々丘を越えて、5時間
イリマニの背後から朝陽が昇り始めた

30

31

急な斜度にやられて、症状は一気に悪化した
頭痛、吐き気にプラスして、目の前がチカチカしてきた

これは初めての症状
ヤバイと思った

歩いてもすぐに止まる
繰り返して、フラフラに、もう進めないって思った

大きいイリマニの最後の一山はすぐ目の前にあった


でも目がチカチカするのは治まらなくて、いつも以上に酷い症状だった

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すぐ目の前に見えるイリマニを前にして、もう限界だって思った
AM7:30、これ以上の登りは無理だと判断して、ここまでだと決断

この時標高はまだ6000mをちょっと越えたくらい
ロカリオが言うには近そうに見えてもまだ5時間はかかるよとの事

今まで何度も高山病になっても登ってきたけど
今回は無理だった
高山病は頑張れば乗り超えれるものでもないし
根性が物を言う訳ではない

諦めたのは、これ以上頑張れなかった自分だけれど
ここで無理をしなかったのも、私なりの判断だった

33
近そうで遠かったイリマニの頂を前に
ここで撤退を決めた

かずには申し訳なかった
もしかしたてかずだけだったら行けてたかもしれないけれど
私達2人の高度への耐性の差が大きすぎて、申し訳ない

本当に自分の高所の弱さが恨めしいけれど
自分の弱さを改めて知れる良い機会だった

下山時、良く晴れてイリマニの姿がくっきりと見えた
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こう見ると、ほぼ直下まで来てたと思う
ロカリオは5時間と言ったけれど、多分後2~3時間の距離だと思う
だけど、近そうに見えて本当に遠い、これぞ雪山

下ると改めて斜度の凄さにびっくりする
登りより何倍も下りの方が怖かった
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この日イリマニに入ったのは私達だけ
一ヶ月に何組も登山者はいないだろう
真っ白な雪の中に私達の足跡だけが続く
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悔しいのは悔しかった
登頂できなかったのはインドラダックの6000m峰ストックカンリも一緒
どちらも共通してるのは順応日なしの短期間でのアタック
そして最終キャンプからの、超急な斜度

私は元々本当に高所が弱く、ちゃんと順応をしていかないとダメだって言う事が良く分かる
アコンカグアに登れたのも、しっかりと段階を経て順応してったからだ

ただ、登れななかったと言うのは
高所にさえ強ければ行けたと思うと本当に悔しくてしょうがない


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雪崩が相変わらず頻発する、険しいピコセントラル


下山時、用を足そうとしていて服を脱いでいたら
手を離れたダウンジャケットが、あっと言う間に斜面を滑り落ち
2年着続けたネパール産のオレンジダウンは、一瞬で何百mも下の谷底へ消えていった

この斜面で自分が滑り落ちても、同じようにあっという間に見えなくなってたかもしれない
ここは雪山だって改めて思った

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ハイキャンプまでゆっくりと慎重に3時間かけて戻る
戻った頃にはまた山は真っ白なガスに包まれた

テントで2時間程休憩してた所
その頃には猛烈なヒョウがふり、しばらくの待機となった

早朝にこの天候だったら当然アタック出来てなかっただろう
今なお頂上を目指し続けてても、これじゃ下山できなかったかもしれない

やはり天候不安定なこの時期は、乾季と全く変わって難しい状況なのであった
結果論だけれど、あのタイミングで引き返したのはベストだったのかもしれない

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再び雪に濡れてびしょびしょの急な岩場を降り始める
登りの何倍も怖く、お尻づたいで降りたら私のズボンは岩で何箇所もやぶけてしまった

細かい岩は降りる度にガラガラ谷底へ崩れ落ちて、
神経を使ってヘトヘトになる下山路だった


難所を越えた後は再び晴れ間へ
やっとピナヤ村が目視できるようになった

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ずっとサポートをしてくれたロカリオ、ありがとう
彼は無理をしないで、静かに確かにサポートしてくれる、良いガイドだった


目の前には雲の中のマチュピチュみたいな丘
幻想的な風景はやっぱりアンデスを感じさせる
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行きにはガスで何も見えなかった牧草地帯も
今はゆっくり羊が草を食んでる
再びロカリオの放牧小屋の脇にテントを張って
のどかなこの時間を楽しんだ

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結果、イリマニ峰への挑戦は敗退に終わってしまった
アコンが奇跡だったと思わない為にも6000mの経験をもっと積みたかった
けれど、やはり6000mは高く、きちんとした順応段階を経ないと私には到底雲の上の存在なのだ

宿に戻ると何人もの旅行者がワイナポトシに登頂してた
羨ましくもあるけれど、このイリマニでの経験は絶対的なものだった

高度での岩稜帯、70度の斜度の雪面
目標だった雪岩ミックスの山、自分の高度への限界を知ると言う事も全て良い経験になった

イリマニは他の海外の山にない魅力が沢山あった
機会があればまた乾季のベストシーズンに、ちゃんと順応を経て挑戦してみたい


43

おしゃべりで優しいガイドのロカリオ
私達が嬉しかったのは、村の彼の生活を見れたこと
山の楽しみは山に暮らす人に出会える事だと思う

英語が全くしゃべれないロカリオとの会話も
通じなくても絶対通じるものってあるのだ



ボリビアの山域は険しい峰々が続く
デスロードと言われるポイントはこの国ではどこでもあるのだ

45

46


ボリビアアンデス、もっともっと登りたい所だけど
一つ経験して、次はペルーアンデスへと向かおうと思う


でっかいアンデス山脈はまだまだ続く




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