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to the unknown ground

ゆっくり、あるきはじめよう。 はじめのいーっぽ!!

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Category: 海外登山

Khor peak summit

2013.6.9-13

day1 カリマバード→ナガル村(2600m)→BC(4000m)
day2 BC→C1(4500m)→BC(荷物デポ高所順応日)
day3 BC→C1
day4 C1→Khor prak(5015m)→BC
day5 BC→カリマバード



かずがフンザに到着して2日後
早々に私達は1つのピークにアタックした

この時期てっぺんを狙えるのは
5000mちょっとのラッシュピークとコルピークのみ
なんたってパキスタンの峰々はまだ真っ白な雪がたんまりだから

ラッシュを敗退した今、コルピークはなんとか登りたい!
今回はクライミングキャンプで特訓を受けた、
装備もばっちりの登山会社に再びお世話になる事になる


コルピークはカリマバードの対岸にあるナガル村からスタートする
カリマバードの村人にコルピークって言っても
みんな「え?どこそれ??」って言う

ここには6000m級の無名峰でさえイヤって程ある
そう、売るほど山はあるここ
コルピークはディラン峰の裏側にひっそり隠れるくらいのお山だ



ナガルの村までジープで1時間
スタッフはガイドにコックにポーターが3人も
2人に対してこんなに人数がつくのも初めて

そして今回は初めてのハイキャンプ、C1の設定がある
BCにキッチンテントを張り、C1に荷上げをしてそこからアタックをかけるというのだ
おぉぉぉ

C1!!
C2以降は残念ながらまだまだの域だけど、C1ってこの響き…
栗城んぐを思いおこさずにいられない、、
「え~こちらC3栗城ーC3栗城ー、BC聞こえますかどーぞー」
「え~こちらC1白飯ーC1白飯ー、奥田さん聞こえますかどーぞー」
うむ、妄想も気合も十分だ



ナガルから歩き始める
①


天晴れ男、かずが連れてきたのは1週間のド快晴予報
真っ青な青に白い山肌が超映える!
②


かずはインドから超特急移動を重ねて来て
興奮さめやらぬままの登山開始で、初日は珍しく息が上がってた
そりゃそうだ、体は疲れっぱなしのスタートなのだ


BCになる麓までは村の裏手を登る事3時間
あら、短すぎ…
でも標高は一気に1500mも上がる

そこから眺められる景色はこうだっっ
③
目・の・前
ウルタル全開!!!

なんだこの絶景は…
こんな所にBCを張れるなんて最高すぎる


目の前をロバに乗った子供が歩いてる
④
この後ロバ好きの私はロバに乗せてもらった
重量オーバーやもしれん。。

ここはナガル村から人が上がって来て
放牧をする平地になってる
1000匹程の羊やらヤギやら牛やら
それを追う人達
4000mの絶景のここでも普通の生活を営んでるのだ


そして今回のターゲットはこちら
コルピーク5015m
⑤
目の前の7000mを越える迫力のウルタル巨峰に感覚がマヒして
5000mのこのピークはなだらかな丘にしか見えない
随分表情が優しい穏やかな山だなーなんて思ったのは
3日後に大逆転する事になる、、


3時間しか歩かなかった初日
午後は気持ちいいこの平地でひたすらのんびり
⑥

キッチンテントではコックがチキンを使って豪華に食事を作ってくれる
至福の時…



2日目、ゆっくりと起床して
500m上がった場所へC1の設定と荷物をデポしにいく

今回珍しく私の高山病体質は好調だった
4500mなんていつもだったらヘロヘロになってる
でもフンザでの長期滞在やここ何回かの山籠りが功を奏したのか
あら?4500m?私の体内はすこぶる元気、珍しい事もあるもんだ
わーい
⑦

C1から先はもう雪が出始めてる
その雪ぎりぎりを避けてテントを張り
アイゼンやらハーネス、ロープの装備品に食糧を置いて
この日はそのままBCに戻る


そして翌日3日目の出発は午後2時
なんとまーのんびりな行程な事か

C1は標高も高く寒い為
陽が落ちるギリギリに上がって、あとはもう寝るだけ
そんなタイムスケジュール

この前半のC1往復のんびりタイムのお蔭で
かずは長距離移動の疲れもすっかり癒えて
私はいつも以上に高所順応が効いた


これはもーガッツリ登っちゃうでしょ
目の前に迫った白い丘みたいな山、やっちゃうでしょ

…なーんて思うのは本当に甘かった


C1に上がって4500m地点でのキャンプ
コックはBCにステイしたまま
ガイドと3人で1つのテントに寝る

テントの中ではロープワークの講習会
⑧

かずは雪山に登るのは去年のストックカンリに続いて2回目
あの時は…あの時は…今思っても、、
あれは酷いガイドだった
順応もないままにアンザイレンでただ引っ張り揚げられて
挙句はガイドも疲れ切ってアタックは個人で勝手に
雪深く途中断念の判断も下山もガイドは先に帰り、皆個人で戻ってきた
しかも6000m峰の話でだ
…ありえないぜストックカンリ、、
もし今後ラダックで手配をする人がいるならば本当に現地ガイドの質には要注意して欲しい

それから見ても、今回のガイドのイリアスは色々と細かく教えてくれた
クライミングキャンプの時にも当初は心配したものの信頼がおけるガイドだ
でもガイドなんて当たるか外れるか、山に入ってみないと分からない
日本じゃ有り得ないような事が海外の高峰で起こり得てしまう怖い話。


すっかり仲良くなって
スープとパンの食事を摂ってワイワイやりながら早めの就寝へ
いよいよアタックを迎える我ら


翌日、起床予定はAM2:30
…が!!
全員思いっきり寝坊して、、起きたのは既に明るくなり始めた4:00!!!
いきなり1時間半も押してしまった


いそいそと身支度をして出発する

⑨

登り始めてすぐに傾斜がきつくなり、アイゼンとロープをセットして
先頭からガイド・かず・私の順番に3人並んでのアンザイレン(全員ロープで繋ぐ事)になる

この3人アンザイレンってのは中々やっかいもの
滑落防止の意味だけれども、距離が近すぎても遠すぎてもダメ
ロープがするする進むのを見て自分も進む
全員のタイミングを合わせての雪上歩行だけれど、ロープを追ってくのは精神的にキツイ


すぐに完全に陽が昇った
⑩

雪はどんどん深くなる
⑪


登ってるうちに私の息は段々上がってきた
やっぱり4500を越えたら私の限界度が来るのだ

順調に真っ青な空と真っ白な雪を楽しみながら上がっていく一行

⑫

⑬

⑭

キックステップを繰り返し蹴り込んで登る
難易度的な事は殆どない
一歩一歩上がるのみ!!

私達が今年初めての登山者
誰も踏み入れてない綺麗な山肌はかなり急な斜面へと変わっていく

⑮


中腹まで来て大分経ったなぁと思う
当初イリアスから聞いてのは、3時間で頂上イケルヨ
ところがどっこい中腹の時点で既に3時間は越えてる
上を見上げればまだまだ頂上は遠い

麓から見たら綺麗な丘に見えたこの山は
やっぱり5000m、バカでかい丘だった


全体図はこんな感じに
山地図

中腹まで来た後にじぐざぐと急登を登っていく
そこから更に果てしなく感じる稜線沿いを真っ直ぐに上がる

いや、遠い
全然遠い
てかむしろ今日中に帰れるのだろうか

いや、これはしんどい
この斜面は全然しんどい
3時間なんておかしな話でしょコレは


ではここで
~今回のポイント~
・6月初旬、想定外に雪が多かったので本来のC1よりかなり下がった所にキャンプを設定しなければいけなかった
 →よって歩行距離が相当増えた、てか麓から見たら状況は分かったのでは…
・歩行距離が増えたのにうっかり1時間半も寝坊した
 →陽が高くなるほど雪はズべズベになるので少しでも早い方が良い
 →…そんなに大事な時間だったら、、ガイド気合入れて起きようよ
・簡単に行けると思ってたからか、デポした食糧が極端に少ない
 →アタック前日からの食事は3食簡単なスープとパンというもの

結果的に言うと
3時間と聞いていたアタック時間は7時間
食事をまともに摂ってない体で雪上アンザイレン7時間…

腰まで来る雪をラッセルしながらの7時間なんてよっぽど覚悟して入らなきゃやってけない


完・全・に
想定ミスでしょ!!!


っていうか、だから6月は雪が相当あるんだって事をなんで現地ガイドはうっかりしてるんだYO!!(前回しかり)
いや~雪が多かったね~大変だったね~じゃすまされないんだってば!!

疲労に加えてまたもこれはどうなんだ?って思いが湧いてくる

自分の想定ミスで予想以上に時間を食って食料もなかったぜっていうなら
責任を持って踏ん張ろう、その判断も自分の物だからね

でも現地ガイドのスコートだったら
もうちょっと判断があっても良かったんだろうなぁと
疲れきってる体で悶々考えてしまう。。

でも山は山、自然は自然
どうなるか分からないんだって、そんな思いを押し込めながら
手が届く様に見えて遥かに遠い山頂を目指す


イリアスもしんどい中一緒になって頑張ってくれてる
もう登るしかないね!!

キツイ
キツイ

この一見なだらかな丘は
「穂高のザイテングラート往復して下さい」
ってくらいパンチがある泣きたくなる傾斜だった


ようやく稜線沿いに出た時
今まで全く見えなかった裏側が全部見えた

⑱

⑯

⑰

ここが先っぽだと思ってたその裏側には
今までいた対岸からは絶対に見えない
ディラン・ラカポシの真っ白に染まった裏側が出てきた

もちろん生き物の気配なんて全くみえない
ただ白と青の世界

地球じゃないって感じるのはこんな場所が見えた時


そこから長い一直線を越えて
てっぺんは、だだっぴろい広い雪面地帯だった

⑳


ついたーーーー!!

khor peak 5015m
旅に出て丁度1年半
初めて2人で踏めた雪山のてっぺん

21

23


…しんどかった(涙)


でも登ったーー!!って実感は後から湧いてくるもの
この時はただ疲労困憊で持ってきた羊羹を齧ってた
24

22


さて一生懸命登り切ったこのてっぺん
早々に後にして
今度は下りが待ち受けてる

あれだけ急だった斜面を下るのはもちろん簡単じゃない
そして陽も高くなって下る頃には雪はずぶずぶになり、更に沈む


下り3時間半
C1に倒れ込み、休息を取った後に荷物を撤収してBCへ下る事1時間半


この日は12時間も格闘した


レンタルした雪用の靴が2人共合わずに
足を痛めての下山、やっぱ靴は何より大事なのである


おつかれ様!!!

コックが用意してくれた美味しいご飯をたっぷり食べて
速攻テントで爆睡したのであった



最終日、最後まで良く晴れ間が持ってくれた
3日間のんびりしてたこのBCはやっぱり最高の景色で
あんまり知られてないこここそ桃源郷みたいって思った

最後はコックのサルマンも一緒にお外でピクニックランチ♪
しんどかったけど、やり切った後はみんな笑顔でいっぱい
ばんざーい!!
25




パキスタンで踏めたてっぺん
巨峰がにょきにょき立ってるカラコルム山脈の中で
埋もれてしまいそうな5000mの雪山も
想像以上のパンチ力で迎えてくれた


一つ雪山のピークを登り切れたって事はすごく大きい事
ちょっとだけ2人共前進できた

やっぱり雪山って凄い
完全に宇宙みたいな異次元空間
今やっと登れたんだなって実感する

⑲

このコルピーク登山は絶対忘れらんない山になる
イリアスは次はK2BCと、6000mピークを目指そうって話す
あぁ、またここに帰ってきたい

その時まで雪上12時間もなんのそのって位なんなきゃな
精進あるのみ!!



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