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to the unknown ground

ゆっくり、あるきはじめよう。 はじめのいーっぽ!!

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Category: Pakistan

シャンドゥール峠を越えて


2013.5.14記


長いギルギット生活を終えて、ついに私は現金を手にした

やったーーー!!
これで先に進めるぞ


次なる目的地は、カラーシャ谷


ほぼムスリムというパキスタンの国の中で
ここは独自の多神教を信仰する3000人の異教徒が住む谷と言われてる
5月中旬は「春の大祭ジョシ」が行われる
お祭に丁度巡り合えるなんて、なんてタイミングがいいんだ!

パキスタンに入る前から情報を聞いていて
わくわくこの日を待っていた^^


カラシュ地図
本当はラホールからペシャワールに向かって
そのままカラーシャ谷のあるチトラールへと抜けたかった
その方がギルギットを拠点に往復をしなくて済むから
一筆書きにペシャワールから抜けた方がずっとずっと楽だ

でも、それが最終的に出来なかった、と分かったのはカラーシャに着いてからだった
行けるだの行けないだの、地元人の言う事は皆迷走してた


というのもカラーシャ谷を含む、ペシャワールのあるこのエリアは
北西辺境州と呼ばれる場所
アフガニスタンと長い国境を接していて実にやっかいな場所なのだ

アフガンすれすれのエリアはトライバルゾーンと呼ばれ
要はパキスタン法治外、各民族独自の法律が適用されている
ここはアフガンからの武装集団、、いわゆるタリバンの温床となっているエリアだ

ペシャワールはパキに入った時から危険地帯だと聞いていた
奇しくも5月11日は大統領選挙
タリバン派と反タリバン派が激しくぶつかり合って、選挙前には各地でテロが勃発してた
もちろんペシャワールでも


…こうやって書くと、、なんて危ない話なんだろうか
実際この国で起ってる現状はこうなのだ


そして州都ペシャワールと同じく危険視されているのは北西辺境州の上部だ
今回目指すカラーシャ谷もこのエリアに入る

カラーシャからペシャワールへの南下は「出る」と言う意味で許されているけれど
北上は「入るな」という意味で外国人には許可されていなかったのだ
正確には許可証があれば通過は出来るけれど
取得すら難関であり、例え警察が許可証を発行しても軍が通過を許さないというのだ

うぅーーーん、これは大変メンドクサイ話だ

一時ペシャワールを通るか迷った時期もあったけど
大人しくギルギットを目指し、ギルギットからの往復を選択してヨカッタ…



前置きが長くなったけれど
こうして私はギルギット~カラーシャ谷間370kmを往復する事になる


チケットを押さえギルギットを出る前日遅くにオーナーが慌てて部屋に飛び込んできた
話を聞くと
「明日は選挙日だから、道が全部封鎖されるって!!」

…なんてこった…

そうだった、選挙日を何とか危険な都市部以外に逃げなければって思ってたのに
移動日が選挙日だったとはすっかり忘れておった、、
今回の選挙はいつも以上にピリピリしてるらしい

昨秋のイスラエルパレスチナ問題勃発
年明けのエジプト選挙動乱
ケニアの大統領選に引き続いて、中々タイミングが合ってしまうこの旅…

がーーーん
またギルギット延泊ですかぃ、、
と思ってたけれども、翌朝ダメ元でターミナルへ向かうと
バスは問題なく発車する事になった


ほーーーっと
一安心。。。



ギルギットからチトラールに向かうには標高3720mのシャンドゥール峠を越えなければいけない
積雪多しの為、通常の峠明けは6月頃と聞いていた
それ以前だと歩いて雪の中峠を越えなければいけない
ラホールで出会った日本人は12時間かけて雪の中を歩いたそうだ、なんたるツワモノ!!

でも運よく私が通った5日前に峠がオープンしたと言う
ヨカッタヨカッタ!!
何でも情報は本当に現地に入ってみないと分からない


ギルギットからの道は最高の眺めだった
いくつも気持ちいい村があると聞いていた

噂通りに綺麗な山間の景色達
岩山だらけのKKHに比べて緑が多くてもっとずっと綺麗だった

①

②


道にはポプラが並んでいて、中央アジアを思い出す
よ!アスパラお久しぶり!
③

もう時期が終わったと思ってたアンズの花もあった
出会えると思ってなかったから嬉しい!
④


このバスには1歳半くらいのちっちゃな子供が2人乗ってた
これは折紙の出番でしょー
揺れるバスの中で作った定番ツル
一人の子はすぐに壊しちゃったけど、この子はずっと眺めて手放さなかった
⑤

お父さんも嬉しそうに、ツルにサイン頂戴とな
折紙にサインしたのは初めてです
もちろん「白飯」と!

ジオラマみたいな景色を眺めながら峠を目指す


今まで遠かった雪山がほんの目の前に現れてきた
⑥

気温が一気に下がってピューピュー寒い
ダウンを着ても全然寒い

こんななーんにもない標高3720mのシャンドゥール峠にもチェックポストはしっかりあった

⑦

この道のりでも何度ポリスチェックを受けた事か
パラパラ通過者を覗いて見ると
…全く人が通ってない、、
もちろんつい最近までバスが開通してなかったからだけども

すぐ前の欄に2週間前に通った、ラホールで会った日本人の名前があった
こんな旅行者が少ない中で彼らに出会って話を聞けたのは本当にラッキーだったと思う


順調に走ってたかと思ったら
まさの、、雪道にバスがはまった
ガッツリと両サイド挟まれて、身動きできないバス!!
⑧
スコップを持ち出して、雪を削る
ちょっとずつ進む峠越えは中々ハードだった


シャンドゥールを越えて、マスツージ村までは12時間かかった
そこで一泊してからチトラールに向かい、更に一泊してカラーシャ谷へ向かう
ね、ギルギット往復って大変な道程でしょ(涙)
でも国内線を使う以外はこうするしかない今なのです、、


夜遅く着いたマスツージでは
みんなTVで選挙速報を見ていた
日本でもよくある開票シーン
翌日聞いた所によると、勝ったのは反タリバン派の党首との事
みんな喜んでるよーって言ってたけど、60%の支持率だそう
って事は、、残りのタリバン派を支持してる人がそんだけいるって事なのか!?


食堂で食べる夕飯
⑨

パキスタンのご飯はスパイシー過ぎなくて、すごーく美味しい
油っこいって聞いてたけど、全然そんな事はない
インドの方が数倍油っこいと思う

お気に入りは肉のせピラフ
やっぱ米ですから!!
ちょっぴり味がついてるこのご飯だけで2か月パキで暮らせそう


マスツージの早朝
なーんにもない寒々しい村はちょっぴり寂しかったのだ
⑩

気を取り直して本日はジープなり!
⑪


シャンドゥールを越えたここからが北西辺境州になる
辺境なんて重苦しい響きって思うけど
こっからの景色も同じように綺麗だった

⑫
切り立った崖っぷちに緑が張り付いてて
小さな家がちょこちょこ見える
本当にジオラマみたいな世界

⑬
いーー気持ちでっす


チトラールに着いた時には連日の早朝出発もあって結構ぐったりだった
ギルギット以上にデカいこの町はヒンドゥークシュ山脈に囲まれてるとこだ

チトラールの名物
玉葱モスク
⑭


ここで一つしなければいけない事
それは

my policeの同行申請

チトラールの先にあるカラーシャ谷は、アフガン国境からわずか50kmの場所
少数民族がいることで観光地としても有名な場所だけど
何やら数年前に旅行者がタリバンに誘拐をされたそうな
それ以来、カラーシャを訪れる時には警官がビタ付になる

食う寝る動く、いかなる時もmy policeと一緒の生活なのだ!!

緊張しながら警察署に向かうと
そんなぴりぴりムードとは別にみーんなホンワカいい人達だった

紹介されたのは
イムジャット、22歳
⑮
まだまだあどけない笑顔の彼
こっからイムちゃんとのカラーシャ旅になります
よろしくよろしく^^


チトラールも観光客は激減しているみたい
宿は私一人きりだった
ぶ厚い情報ノートも最新の書き込みは少なすぎる

パキ黄金時代は2000年以前
ビザも容易に、イランアフガン抜けする人も多かった
かつてはインドからパキを通るアジアからのユーラシア横断が王道ルートだったのに
9.11以降、そして近年の情勢悪化、それに伴って第三国でのビザ発給停止
可哀相なくらいな旅行者の減少、ギルギットの退廃もそうだ

こんなに素晴らしい自然が待ってるパキスタン
これからの情勢が良くなる事を祈るばかり


イムちゃんは中々お茶目で今時ボーイ
バス待ちをしてる時、いっつも彼女と電話してる
左手には彼女にもらったっていう指輪
私が気持ちいい場所でのんびりしたくとも、もう飽きたから行くよ!のイムちゃん

でも2人で並んでアイス食べたりチャイを飲んで
少しの英語で一生懸命会話する
こういう2人旅もいいかも^^


チトラールから経由したアユーン村
緑いっぱいの畑とおじいちゃん
⑯

選挙結果を喜んで
叫びながら車を走り回す男達がいた
⑰



ながーいながーい道程を経て
最後はガツンガツンのボコボコ道を通って
やっと到着したカラーシャ谷の入口

カラーシャ谷は3つの谷からなっていて
吊り橋を渡って行先が分かれる

中心で近代化が進む、ブンブレット谷
イスラムへの改宗が多い、ビリール谷
お手ごろサイズの、ルンブール谷


みんなが一番おすすめっていうルンブール谷に決めた!


カラシュ族について、この谷についてはなーんにも知らなかった
どうやら近頃NHKでも放映されたり、少数民族に人気の集まる谷みたい

ルンブールに入って驚いた

ここにいる女性達はカラフルな民族衣装を、本当に日常生活でも着てた
250人しか住んでないっていうこの村は
端から端まで歩いて10分
緑と川に囲まれてなんともなんとも可愛らしい村だった


不思議に段々に重なり合う石造りの家
⑱

⑲


お人形さんみたいなカラシュ族の人達
⑳

21


ぼんぼりがついてる頭飾り
25



カラシュ族は写真撮るの難しいよって聞いてた
すっごいすっごいシャイな彼女達
カメラを向けると一斉にダッシュして逃げる

最初遠巻きに、ちょっとずつ距離が縮まってカメラを向ける

シャイな女の子達はとーっても可愛い

22

23




明日から始まるお祭りを楽しみにして
イムジャットとご飯をモリモリ食べます
24


今日も肉のせピラフ!!
米いっぱい!!


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