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to the unknown ground

ゆっくり、あるきはじめよう。 はじめのいーっぽ!!

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Category: Pakistan

カラコルムハイウェイを北上せよ!


パキ地図

カラコルムハイウェイ、略してKKH
パキスタンの首都イスラマバードと、中国新疆ウイグル自治州を結ぶ920kmにも及ぶ交易路
1958年に両国の合同事業として建設を開始し
20年の年月をかけ、完成までに多くの犠牲者を出したこの道路は
ヒンドゥークシュ山脈・カラコルム山脈・ヒマラヤ山脈の三方に囲まれている
なんとまぁ贅沢なこのメンツ!!!!

カラコルムハイウェイって単語を、何度会社のパソコンで検索したか
私と同じように、この道路を通りたいって想って止まない旅人は沢山いるはず

去年インド北部のラダック、そしてパキ国境すれすれのスリナガルにいた
去年中国新疆ウイグルのカシュガルは、パキ国境まであとちょっとだった
去年タジキスタンに居た時はパキ国境付近のパミールハイウェイは残念ながら閉鎖されてた

パキスタンの北部エリア三方まで迫っていながら
でも、、踏み入れられないんだよ、、KKHは…って悔しい思いをしてた


それから1年
まさかの棚ボタパキビザ取得により(友人たちのおかげ!)
ノーザンエリア、いざ突入なのです



インドからの玄関口、ラホールから
次の起点ラワールピンディまではのんびりな列車旅だった

インドと変わらない三段寝台の列車は、インドと違って空いてて快適
ちょっとシャイな、でも話し始めたら興味深々のパキスタンの人達にウルドゥ語を習う

アラビア語とヒンドゥー語とネパール語が交じった感じのウルドゥ語
聞いてきた記憶のある単語もチラホラ出てくる

①
列車は4時間の所をのんびり連結したり
のんびり何故か止まったりしながらピンディまで6時間かかった


首都イスラマバード直下のラワールピンディは
人と交通でごちゃごちゃの旧市街だった

気温はまだまだ暑い

ATM探しに奔走し、結局ラホールに続いてここでもATMが全滅だった
パキスタンに入ってからまだ一度もお金を下ろせてない、、
パキのATMでは良くある事らしく、タイミングによっておろせたりおろせなかったり
他の旅行者も同じ目にあって困り果ててた
なんてこった、なんとかなるのか、、

汗だくになりながら夕方到着したバスターミナル
ここから一気にノーザンエリアの州都、ギルギットに向かうバスが出てる

バイタクを降りるとすぐに
「ギルギット?ギルギット?」って声がかかる
旅行者はみんなギルギットを目指すんだろうね

適当に見繕ったバスは学生証があれば、と聞いていた最安値を提示する
うん、エジプトで作った学生証は29歳だけどバッチリ活用中なのである

見渡す限り、派手なバスが並ぶ
②
パラリラトラックに続いて、バスでもバイタクでも、なんだって派手なのだこの国は


ターミナルに着いたのが16時
バスが出るって言ってたのは19時
座席に座って待てど待てど、出発の時間を過ぎてもバスはまだ動かない

…人数が足りないんだよねぇ
ちょっと!!客引き頑張んなさいよ!!
私なんて韓国人4人も引き入れたんだからね!!!

で、更に待つこと3時間

ようやく人が集まったと思ったら
今度はエンジンがかからない

ほらね、ずっとふかしてたからそりゃエンストにもなるって


30分かけて修理して、22時半ようやく出発になった

周りを見ると、派手派手バスは更に夜化粧中
③

出発する時には大音量でクラクションを鳴らす
パラリラパラリラって本当に暴走族みたい

おっしゃーいったれーーー!!ってこっちもテンション上がりまくり

でも残念ながらうちのバスはちょっぴりミニバスだった為
派手な電飾も、派手なパラリラホーンもなかったのだ
ちょっと、さ・み・し・い


そんなこんなで早朝ラホールから出発して夜まで気長にまったこの日は
バスに乗ったと同時に大爆睡だったのだ


ピンディからギルギットまでは所要24時間
おぉっ久々に長距離やってくれちゃうね
そして通る道はここから始まるカラコルムハイウェイなのだ!!!



急激に気温が下がって思わず起きた明け方には
バスはもう山岳地帯を走ってた

最初に検問があったのはベシャームに入る手前
ここからこの後10回は検問を受ける事になる


パスポートチェックとノートに名前やらを記入して
朝ごはんだよって降ろされたベシャームの町


④
白黒にしたくなった一枚


⑤
りんごを半分こしてくれたおじちゃん


空気と人が、パキスタンの都市部と完全に変わったのがすぐに分かる
気温はぐっと爽やかになって山独特の気持ちいい風が吹いてる
歩く人は皆、肌が白くなってフェルトで作った可愛らしい帽子をかぶってる
そしてここも、女性の姿は全く見えなかった


しばらく走ると
山の斜面にKKHの文字が見えた

⑥

そうだった!
ここはもうKKHなんだよね!!

寝ぼけ眼に一気に興奮が走った
あぁ、私はついにカラコルムハイウェイを走ってるんだ
って走り始めてから10時間近くして、この文字を見てようやく実感した


ようこそ山岳地帯へ
私にとってKKHは超巨大山岳道路以外の何者でもない
⑦

山に暮らす人達がここには沢山いるのだ
私は登るのはもちろんの事、山に暮らす人達に出会う山も大好きだ

テンションが上がる
こっから先は全部が山に囲まれてる場所なんだ
音楽をガンガンにかけて、しばし陶酔する

そう、私は山に囲まれたいと思って
ひたすら2か月をこのノーザンエリアで過ごそうと思って来たのだ


KKHを走った日は残念な事に薄曇りだった
途中でチラースの町から、早速目の前に世界八位の高峰ナンガパルパッドがお目見えした
まだまだ白い雪をたんまりと蓄えて
おぉぉぉ、こんな道路からも見えちゃった
あらまーどうしましょ、どうしましょって心境である


チラースはナンガパルパッドの拠点であるにも関わらず
なんて言ったらいいか、灰色の中国の片田舎みたいに貧しそうな所だった

羊串を焼いて売る少年達
⑧

女性はどこにもいない
一人で男性陣に並んで羊串もしゃもしゃ食べてる私は
かなり異質に映ったんだろう

怯えているようだったけど
この後に、はにかんだ最高の笑顔をGETした
⑨


バスは岩山の間を進んでく
薄曇りもあって、灰色の岩山だらけのここは厳しさが更に増して見える
⑩


KKHが完成して35年が経つ
道はほぼ舗装されていて、乗り心地は悪くない
でも舗装されてるってだけで、すぐ脇にそそり立ってる岩壁の補強には手が回ってない
至る所で大きな落石の跡がある
ここは本当に山を削ってぶっ通した道なのだ

この一大国家事業の道路建設
世界最大の山脈の間を貫くのに沢山の犠牲者が出たのが痛い位分かる気がする
チラっと見えた慰霊碑に手を合わせる

今でも危険な道路には間違いない

⑪

そんな所なのに
ドライバー達はチキンレースをしまくる

車間距離30cm
ぐいぐい迫ってガツンと追い抜く
うちのおっちゃんは相当のやり手だったらしく、列をなす中5台もゴボウ抜きした
その瞬間のおっちゃんのやったやろ?ってニンマリの目
拍手喝采になる車内のパキ人達

つられて最前列でヒヤヒヤしてる私も「やったな!」って目配せするしかない


出発は3時間遅れたものの
おっちゃんの大疾走のお蔭で定刻着が見えて来た

最後の検問、ギルギットの手前
⑫

銃を持った検査官はいーー人達だった
バスの発車を遅らせても、携帯電話で写真を撮りまくる(おっちゃんがね)

最後に何故か外国人全員とで記念撮影
⑬

ノーザンエリアの検査官はみんなこんな感じだった
威圧感が全くないほんわかとした優しさ
あったかい場所なんだなって、この入口でもそう思う


こうして24時間
沢山の岩山と雪山をお腹いっぱい見ながら
小さな村々を通り過ぎながら、バスはギルギットに到着した


丸一日、山岳地帯を走り抜けた
もうこれだけで私のKKHは大満足だった


ついに来たよ!!玄関口ギルギットに!!
到着して早々に出会った髭のおっちゃん
⑭



今、ギルギットに滞在して5日になる
ここは州都であって、玄関口であるだけで、これといってこれだけの場所だ
いやね、早く次に進みたいんだけど、、
なーーんでまだここにいるかというと、、

い・ま・だ・に
ここでもATMが使えないからだ

所持金はもはや宿代すら払えなくなってしまった…赤字だ
最終手段でここぞの$は所持している


ギルギットは大きいと言っても2km程のメインロードがあるだけ
ここ数日で端から端までATMをアタックし続けて町は手に取るように分かってしまった


到着初日は何故かストライキって事で
本当に町全部のお店はシャッターを閉めてた

⑮
どんより曇り空に、誰も歩いてない道路
期待してたトレッキング会社なんて観光客激減によって、とっくに廃れてた
いつも麓にいけばなんとかなるって思ってた情報は、予想外な事に情報が全く入らない
町にある10台程のATMはもう5巡以上した、巡礼である


これはもうここで心が腐ってしまったのはしょうがない事だったかも、、

あーーんどうしよう
あーーーんもう泣きたい
お金が下ろせないのばっかりは、かずだって助けられない

ウルドゥ語でvery goodの意味の「アチャー」を
私は泣きたくなる気持ちでアチャーアチャー繰り返してた
しょぼんとしてた数日


そんな私を見かねて
宿のオーナーのアリが1day trekkに連れ出してくれた
このアリ、いつもご飯分けてくれて、お調子者で、中々いいヤツなのだ
私はすっかりキッチンで自炊しまくってファミリーのようになっている


到着4日にして初めて見る青空
⑯
しょぼくれてた心も一気にふっとぶね!!



ギルギットの町のすぐ裏手から登り始めた
民家を過ぎるとすぐに人気のない山道になる

ふと後を見ると、ロバを追ってる3人の少年達がいる

⑰
今日のこの山は私とアリと、この少年達の貸切だ


久々の山歩きは病み上がり(そうでした、、)にはちょいきつい位のいい運動
なんたって青空が気持ちい、パキスタン初のお山です

⑱

⑲


途中疲れたなーって言ったら少年達が手を引いてくれた
遊びがちになってる少年の代わりに私が「チョウ!!チョウ!!(行け行け)」言いながらロバを追う
アリはしょーもないウルドゥ語を教えてくれる

DSCF6077.jpg

なんだかとっても心はほんわかした


登り始めて3時間半
結構きついじゃんって思ったら、どうも一気に1000m以上も標高あげてるらしい
キツイってば!!

着いたとこは
たまにヘリコプターが下りるっていう平地
小さな小川が流れる気持ちいい芝生になってて
目の前にはNO NAMEの巨峰が双子山みたいに立ってる

⑳

小さな平地が自分だけの秘密基地みたいですっかり気に入った
持ってきたパンをかじって、みんなでおやつを分け合って
大の字で昼寝する

21

あーーー最高に気持ちいい

こういう所にかずとテントを張ってただひたすらゆっくりしたいと思った


帰り道も悪ふざけしながらアリとは一日中笑いあってた
麓にある彼の実家にお邪魔してチャイをご馳走になる
何気なく見てたTVにはドラえもん、ウルドゥ語版が流れてた


この日のお蔭で私はギルギットが好きになれた




さてさて、こっからどうしよっか
お金どうなるかな
どうやって山に登ろうかな

そう考えるのもちょっと楽しくなってきた今日この頃


山は売るほどある!っていうこの地で
山に抱かれる気持ちいい時間を、いやって程過ごそう
のんびり過ごすもよし、がっつり登るもよし

そんでもって、かずと一緒に歩きたい場所を沢山探そう


ただいまKKH途中下車
ノーザンエリア入口ギルギット
我が旅は面白くなってきている


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