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to the unknown ground

ゆっくり、あるきはじめよう。 はじめのいーっぽ!!

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Category: 登山

山行の終わりに

8.29 夜行新宿発―上高地
8.30 岳沢―前穂高―吊尾根―奥穂高
8.31 奥穂高小屋―北穂高―大切戸―南岳小屋
9.1  南岳小屋―天狗原―上高地



ついに来た。
やっとここに来る事が出来た。

山が好き。
その想いだけで登ってはいるが、明確な目標は二つあった。

・冬季赤岳
・大切戸越え

冬季赤岳は海外登山の登竜門。
キレットは言わずと知れた岩場の続く難ルート。
誰かにひっぱってってもらうのではなく、単独で行く事が目標だった。
一カ月に一本は大きな山行に出向きたい。そんな3年目。

海外の山を歩きたい。
ギアが必要になるような山にはもちろん個人ではいけないだろう。
でも、見知らぬ国の見知らぬ山に入るのならば、国内でこの2つは経験しておきたかった。
歩くだけならば十分過ぎる程の経験値だろう。


穂高から槍まで続く圧巻の峰々。
初めてジャンダルムを間近に見、背筋が凍った。
その岩峰は脅威でしかなく、美しいと思うより畏怖の念を抱く。
でも山に畏怖の念を感じるからこそ美しさが分かるようになったのかもしれないと思う。

IMGP0250.jpg


IMGP0284.jpg

   
山の本髄を見た気がする。
険しさと荒々しさと、人は山に登らせてもらってるのだと思う。
いざキレットへと一歩踏み出すのが、浮石だらけの岩壁を降りるのが怖かった。
両端が切れ落ちて、遥か下のカールが覗ける。
ちょいと落とした小さな小石がラックとなって何百メートルも下までずっと音を立てて落ちていく。

長谷川ピークに煙草の吸殻があった。
私にはその余裕はないが、越えてきたここで一服をする。その気持ちは分かる。
半泣きで越えた長谷川ピークの先には垂直に切れ立つ南岳。
ラストの登りの手前であまりにも圧巻すぎて力が抜ける。
南岳までは遠かった。


ここで一つ区切りとなる。
ここまでこれた事、やり切れた事、ほっと胸を撫で下ろす。


穂高に入る前に師匠からこんな言葉をもらった。
風にも匂いがある。
雲にも音がある。
山と話をしてきて下さい。

山と向き合う静かな時間が私は好きだ。


海外の山を歩いて
また日本に戻ってきて
きっと何十年後も山を歩きたいんだと思う。







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Category: 登山

雲ノ平

北アルプス、立山連峰と穂高連峰の間の黒部川源流界隈に雲ノ平というエリアがある。

日本最後の秘境と呼ばれる雲ノ平は往復で4日もかかる。
そこは四方を山に囲まれる場所
念願叶って最短の4日で富山:折立から岐阜:新穂高まで縦走する事にする。

よく歩いた。
大雨洪水警報が発令され、土砂降りの中終始ズブ濡れだった。
ぐっしょり濡れたテントが重かった。
でも白馬の時に感じた不安な思いは一つもなく
ただただひたすら一歩ずつ歩く。

今年の夏は天候が悪く、この一カ月で晴天の日が3~4日との事。
3日目、豪雨がすっきりと晴れた。

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         IMG_8154.jpg

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雲ノ平を真っ直ぐ歩くのは気持ち良かった。
水晶岳を横目で見ながら鷲羽岳へ向かう。
歩いて歩いて、三俣蓮華から広がる眺望。

遥か遠く北鎌尾根までくっきりと槍の稜線が見える。
槍を富山側から見たのは初めてだった。
皆が槍を見て、槍を目指そうとする。
どこに居ても分かる突き抜けた姿は、やはりシンボルだと思う。


どこまでも歩いていけそうな気がした。
長い長い北アルプスも、全て歩けそうな気がする。
目測で自分の足で歩けるルートが図れる。


今回私が入ったのは、その長い行程のほんの一部。
4日で歩けるのはたった一部なのだ。
でもこんなに長く稜線沿いを歩いたのは初めてで、なんとも言えない気持ち良さだった。



山は繋がってる。



運良く恵まれた晴天に、自分の足で来れた事に感謝する。





Category: 登山

白馬の麓で

今年の夏は登ろう。
そう決めたのも随分と前の事。
働き過ぎていた緊張の糸が切れたのか、ここ2週間程は生気を失ったようだった。

準備する事
やらなければいけない事
忘れてはいけない事
楽しむ事
大事な事

書き綴ればいくらだって埋まる。
でも体と意識が動かなかった。

朦朧した脳味噌と一緒に重い腰を上げ、まずは高速バスの予約を取る。
晴れやかな気持ちと言えないまま白馬に向かう。

テントを背負って、4日間の予定。
ルートも下調べもままならないまま、まずは向かわなくてはと思った。


私が登山を始めたきっかけは、3年半前に向かったネパールでの事。
多分、一生分のきっかけをもらったと思う。
あの時の気持ちが今も常に原動力である。

それから働き、登り、働き、働き、登った。

目標があるというのは幸せな事で、どんなに揉まれても振り回されても、ブレずに戻ってくる事ができた。
また、あの瞬間に立ち会いたい。
ネパールでの想いは私の始まりだったから、いつだって前を向きたい。
そう思って山に向かってきた。

思えば数年の間にそれなりに沢山の山に登ってきた。
ただがむしゃらだったと思うし、ただがむしゃらだっただけだ。


麓についた夜は雨だった。
小雨から一気に本降りになり、テント場にたった一つの青いテントは私から見ても心細そうだった。

その中で一人、人知れず号泣した。
なんとも言えない思いだった。

今自分が置かれている時間があまりにも高速に進み過ぎて、脳味噌がついていけなかったんだと思う。
変化、焦り、始まりへの不安。
ただがむしゃらに登ってきた自分とはかけ離れていた。
それだけで良かった自分ではないから。

山が怖いとも思った。

いつもならば、一人のテントの夜こそ興奮する時間はない。
これから踏み出す一歩に興奮し、そんな自分と対話するのに。

泣いて泣いて、握った携帯電話にはまだ電波があった。

前に進むも後ろに進むもどちらも正解。
帰る場所はあるからね。

この言葉に救われた。

それから
歩いて
歩いて
2日後の夜明け、小雨降るガスの中、ほんのひと時だけ視界が開けた。

尾根から尾根に山が全部見えた。

IMG_7575.jpg


うだうだと泣いていた事がすっきりした。

怖いと思うのは当然の事。
大切なものが前より増えて、少し自分に臆病になった。
でもそんな想いも含めて、ゆっくり歩いて行こうと思う。
歩幅合わせて歩く事ってとても心地良い。

その日、急ぎ足で下山した。
今日は帰るっ 
そう思ったからね!





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